九鼎は1835年からフエでつくられた9つの青銅の鼎(かなえ)です。この鼎は王朝の正当性と強さを象徴しています。
鼎(かなえ)とは、三本足で立つ青銅製の釜のような金属祭器のことであり、九鼎は天子(=王権)の象徴とされているものでした。
グエン王朝ではミンマン帝により鋳造され、1つにつき重さ約2.5t、高さ約1.5m、口径約1.4mもあります。各鼎には高・仁・章・英・毅・純・宣・裕・玄の字が刻まれ、またそれらの全体にはフォーン川(香河)や御屏山などの景勝をはじめ、虎や象などの動植物、天体などの様々なモチーフが施されています。
フエの王宮に来たら、ぜひこの遺産を訪れてみてください!