ブン・ボー・フエ/Bún bò Huế
「ブン・ボー・フエ」はブンと呼ばれる米麺にボー(牛)から作ったスープと肉をのせて食べるフエの名物料理です。
・・・と言っても高価な料理ではなく、地元の人たちが朝ごはんとしてよく食べる料理で、街のあちこちで味わうことができます。
牛や豚の骨を材料にしたあっさりとしたスープが特徴で、味付けにはレモングラスと赤唐辛子を炒めて作った調味料サテ(sa tế)とニョクマム(魚醤)を使います。
豚の三枚肉やぶつ切り肉、豚足などを筋が柔らかくなるまでコトコトと煮込み、牛肉のスライスと一緒に味わいます。シンプルかつ素朴な味わいでハノイやホーチミンでも食べられるブン・ボー・フエですが、調味料などの違いか らフエで食べるものはまたひと味違います。
おすすめのお店:ブンー・ボー・フエ 17 Ly Thuong Kiet
朝のみの露店 :11 Le Loi (Nha Hang Com Chay Bo Deの横)
バイン・コアイ/Bánh khoái
おすすめのお店:Tai Phu/ 2 Dien Bien Phu
ネムルイ/Nem Lụi
レモングラスの茎に豚肉のつくねが巻かれた料理。
つくねにレモングラスの香りと風味が香り、じっくりと焼かれた豚肉のつくねとマッチしています。
ライスペーパーに野菜とつくねを巻き、レモングラスの茎を抜いてフエ名物のピーナッツを使った漬けダレで食べます。お好みでレモングラスをかじりながらどうぞ。
おすすめのお店:Tai Phu/ 2 Dien Bien Phu
Hanh/ 11 Pho Duc Chinh
シジミまぜごはん/Cơm Hến
フエの人たちの朝ごはんの定番。
ごはんに、フエのシジミ島でとれた小さなシジミをたっぷりのせ、野菜、ごま、ピーナッツなどをのせて、食べる前によく混ぜてからいただきます。
しじみのゆで汁をかけて、お茶漬け感覚で食べるのがおすすめ。
ご飯の他に、ブン(米麺)やミー(インスタント麺)も選べます。
おすすめのお店:
Quan Nho/ 28 Pham Hong Thai
Quan Truong Dinh/ 2 Truong Dinh
まめ知識|いろいろなライスペーパー
ひとくちに「ライスペーパー」と言っても、実はさまざまな種類があることをご存知でしょうか?その数、数十種類。
ホーチミンで一般的なライスペーパーは、水につけて湿らせてから具を挟みます。日本で食べられる生春巻きもそうですね。
一方、フエで食べられるライスペーパーは、比較的薄いので、水につける必要なく、そのまま具を乗せて食べること
ができます。大きな円形ではなく、小さな正方形のライスペーパーが主流です。
ベトナムにお越しの際は、ぜひ色んなライスペーパーを味わってみてくださいね!
バイン・ボッ・ロック/Bánh bột lọc
でんぷん生地に具材を詰めて蒸した(あるいは茹でた)フエの名物料理。半透明の生地はもちもちとした食感で、一般的には中に甘辛く味付けされた海老と豚が入っていて日本人好みの味わいです。
屋台などでも気軽に食べることができますが、持ち帰る際は翌日にはかたくなるのでその日のうちに食べてしまうのがおすすめです。
おすすめのお店:Ba Đo/ 71 Nguyen Binh Khiem
Ba Cu/ 107 Nguyen Hue
Huong, Cung An Đinh/ 177 Phan Đinh Phung, Hue
Hang Me/ 12 Vo Thi Sau, Hue
バインナム/Bánh nậm
米粉とタピオカをペースト状にした生地に海老のでんぶと野菜のせてバナナの葉っぱで包み、蒸し上げたフエ料理。
ヌクマムをつけていただきます。
おすすめのお店:
Ba Đo/ 71 Nguyen Binh Khiem
Ba Cu/ 107 Nguyen Hue
Huong, Cung An Đinh/ 177 Phan Đinh Phung, Hue
Hang Me/ 12 Vo Thi Sau, Hue
バインベオ/Bánh Bèo
幾つもの小皿が並び、見た目にも美しく上品で、その小皿が蓮の葉にも見えることから、バインベオ(ベオ=水草)と呼ばれています。
生地の材料は米粉、水、タピオカ粉とシンプル。小皿に流してそのまま皿ごと蒸します。蒸し上がったら、炒った乾燥エビで香ばしい香りを移したネギ油と、ヌクチャムだれ、カリカリにローストした豚皮をトッピングします。
おすすめのお店:
Ba Đo/ 71 Nguyen Binh Khiem
Ba Cu/ 107 Nguyen Hue
Huong, Cung An Đinh/ 177 Phan Đinh Phung, Hue
Hang Me/ 12 Vo Thi Sau, Hue
バインザムイッ/Bánh Ram Ít
エビ入り蒸し餅のおかきのせ。おかきとお餅の2つの食感がクセになる。米粉で作った餅を揚げたおかき「バインラム/Banh Ram」に、エビが入った蒸し餅がのっているフエの名物料理。
おすすめのお店:Hang Me/ 12 Vo Thi Sau, Hue
バイン・ラー・チャー・トム/Banh La Cha Tom
もっちりとした米粉の生地の中に海老のすり身が入っています。
ヌクマムをつけて食べるのが一般的。
あっさりとした食感で、なおかつ海老の風味が効いていています。
バインエップ/Bánh Ép
フエ風焼きタピオカ餅。タピオカ粉とたまごで作られた皮の表面は焼かれており、中はもっちりとしていて不思議な食感。
クレープの皮のような状態で出てくるので、別皿で出される野菜を巻いて、ちょっぴり塩辛いツケダレ「マムネム/Mam Nem」につけてどうぞ。
街のいたるところにお店があり、手頃な価格で食べられるので、
大学生を中心に人気のメニューです。
ゴイチャイバ/Goi trai va
刻んだ豚肉にわけぎ、白ゴマをまいて、特性の甘ダレをたっぷりとかけた料理です。
これだけで食べるのもいいのですが、えびせんに乗せてパリパリと食べるのが一般的です。
精進料理/Món chay
肉類を使わない、野菜と穀類が中心の健康食。
「chay」とはベトナム語で「ベジタリアン」という意味です。
敬虔な仏教徒の多いベトナム。仏教では僧侶は戒律で殺生が禁じられており、とくにベトナムで発展した仏教である大乗仏教では肉食も禁止されたため、僧侶へのお布施として野菜や豆類、穀類を工夫して調理した料理です。
特にフエにはお寺が多く、僧侶や敬虔な仏教徒が多いため、精進料理の文化が発展しました。
フエでは旧暦の1日と15日に精進料理を食べる家庭が多く、精進料理のレストランも大賑わいになります。
おすすめのお店:Liên Hoa/ 3 Le Quy Don
Thiền Tâm/ 110A Le Ngo Cat
Tịnh Tâm/ 12 Chu Van An
Bồ Đề/ 11 Le Loi
ブン・ティット・ヌン/Bún thịt nướng
ブンは米粉から作った麺のこと。「thịt=肉」、「 nướng=焼く」という意味で、その名のとおり、ブンの上に焼いた豚肉がのっている料理です。
南部や北部ではブンの上に水で薄めたヌクマムを垂らして食べますが、フエではピーナッツで作られたフエ特有のタレをつけて食べるのが一般的です。
おすすめのお店:Huyen Anh/ 52/4 Kim Long, Hue.
Hanh/ 11 Pho Duc Chinh
チェー・フエ/ Chè Huế
ベトナム風ぜんざい。ベトナム各地で味わうことができますが、各地で作り方が異なります。
フエには団子の入ったChè Trôi Nước(チェーチョイヌゥック)、緑豆のチェー、黒豆のチェー、五目豆のチェーなど様々なチェーがあります。夏にはハスの実のチェーがおすすめです。
小豆、寒天、フルーツなどの様々な具をコップに入れ、砕いた氷、シロップなどをかけて食べるシンプルなものですが、蒸し暑いベトナムではこれがとても美味しいデザートです。暑さでへとへとになった後、エネルギー源の砂糖と水分が一気に補給できる上に、冷たい氷が体を冷やしてくれる優れもののスイーツです。
おすすめのお店:Chè Hẻm/ 29 Hung Vuong
Chè Mợ Tôn Đích/Cổng Viên Thương Bạc
Chè Huế/65 Tran Hung Dao
チェー・ケー・フエ/Chè kê huế
フエの粟(あわ)ぜんざい。
日本のもち粟よりもっちりしていて、そのまま食べたり、ライスペーパーせんべいにつけながら食べます。
甘くてもちもちと香ばしく、ほっとする素朴な味わいです。
お正月の伝統的な料理です.四角形で作られます。おもち米や緑豆や胡椒と塩を漬けるバラ肉を順番に入れて、クズウコン科の草の葉で折り紙のように包みます。
昔、ベトナム人は地球が四角形だと思いました。もち米は米文化の代表であり、緑豆は土地の豊富な土地の代表であり、豚肉は地球での動物の代表であり、クズウコン科の草の葉は地球で存在する植物の代表物です。全部合わせて、地球を象徴し、天と地に一年の良い収穫を感謝するために、バイン・チュンが作られました。
ベトナム人にとって、旧正月は大事なものですから、どこの家でもバインチュン(Bánh Chưng)があります。
ベトナムは本土の東側が海に面しており、実は日本に勝るとも劣らぬほど海の幸に恵まれている国でもあります。そのため、ハイフォンやブンタウをはじめ、北から南まで海岸線に沿ってたくさんの街でおいしい海の幸を味わうことができます。
フエの街もそのひとつ。フエ市街から約10km東側には海が広がっており、えび、いか、貝、魚・・・と様々な海の幸を味わうことができます。またベトナム中部ならではのお値段の安さも魅力。時期によって異なりますが、とくに夏(6月から9月ごろまで)の海鮮料理はとても美味しいのでおすすめです。
ぜひフエにお越しの際はフエ料理、宮廷料理とともに、フエの海の幸を味わってみてはいかがでしょうか!!
おすすめのお店:
Banh Hue / Pho Duc Chinh(Ben Nghe通りから入って左側)
Pho Bien /33 To Huu