新市街の周りにあるフエ市内および近郊の観光スポット。
フエ市内
ホンチェン殿 / Điện Hòn Chén
住所:Xã Hương Thọ, thị xã Hương Trà
開館:7:00 – 17:30
料金:大人 40,000VND 子供(12歳まで) 無料
チェンはお椀を意味し、お椀をひっくり返したような丘の中腹にある礼拝殿です。
ホンチェン殿はもともと、この地に先住していたチャム族の女神ポーナガール(ヒンドゥー教のシヴァ神の化身、ないしはその妻ウマがもとの女神)を祀っていた神殿でした。しかし、チャム族が衰退し、キン族が隆盛するにあたりポーナガールは天依阿那(ティエンイアナ)演妃という女神に変化したそうです。
ホンチェン殿はチャム族の神殿を基にして、1832年にミンマン帝により建てられました。1886年にはドンカイン帝によりフエナム殿(恵南殿 / Điện Huệ Nam)という名がつけられ、その名でもよく知られています。(ドンカイン帝はこの神祠で帝位に即くとのお告げを受け、その予言が成就するとこの殿への進行を深めていったという逸話があります。)
フエナム殿の中央には「天依阿那演玉妃上等神」「水龍聖妃中等神」「山中僊妃中等神」の三神が祀られています。天依阿那は前述のチャム族の信仰がもとになった女神です。「水龍聖妃中等神」はフォーン川に対する信仰、「山中僊妃中等神」はこのホンチェン殿がある山に対する信仰です。
1954年からはリエウ・ハン(Liễu Hạnh)王女もここで祀るようになりました。
ちなみに、未婚の女性が参拝すると婚期が遅れると言われているため、未婚女性はご注意ください。
※ホンチェン殿へのアクセスは、市内のトアカム乗船場 からドラゴンボートでフォーン川をあがるか、ホンチェン殿の対岸までタクシーかバイクで行き渡し船を利用する必要があります。
フエンチャン文化会館 / Trung tâm văn hóa Huyền Trân
住所:Phường An Tây, thành phố Huế
開館時間:7:00 – 17:00
料金:大人30,000VND 子供 10,000VND
フエンチャン文化会館はフエから西に8キロ離れたところに位置する歴史的な観光スポットです。
約700年前、チャンパ王国(860 - 1693)の時代、フエ省は同王国のオー州(châu Ô)とリー州(châu Rý)に属していました。1306年、このふたつの州はフエンチャン王女がチャンパ王国の王ジャヤ・シンハヴァルマン3世に嫁いだことをきっかけに、陳(チャン)朝(1225 - 1440)の大越国に寄贈されました。ここはフエンチャン王女に感謝を表すためにフエの人々とベトナム国民によって建設された寺院になります。広大な敷地に造られた寺院は圧巻ですし、寺院の裏山からはフエ市内を見渡すことができます。
ちなみに1307年、陳朝の陳英宗(Trần Anh Tông)王は新しくその土地を接収するにあたり、トゥアン州(châu Thuận)とホア州(châu Hóa)に州の名前を変更しました。それから、ふたつの州をあわせてトゥアンホア(Thuận Hóa / 順化)としました。現在のフエ(Huế)の名はこのホア(Hóa)の発音が発祥と言われています。
光中帝の石像 / Tượng đài Quang Trung
住所:Phường An Tây, thành phố Huế
バン山遺跡(Di tích núi Bân)にある石像です。 ここはグエン王朝の前の王朝−西山朝のグエンフエが光中帝と号して1788年12月22日に2代皇帝に即位した場所です。
現在は広場になっており、光中帝の石像が置かれています。石像は高さが21メートルあり、タインホアの青灰色の石からつくられています。光中帝はベトナムのナポレオンと称される人物で、シャム族や清王朝などとの戦闘に連戦連勝した戦い上手。今でも英雄としてたたえられています。是非この大迫力の石像を見てください。
ホーチミン記念館 / Nhà lưu niệm Chủ tịch Hồ Chí Minh
住所:QL49B, Lưu Khánh, Phú Dương, Phú Vang, Thừa Thiên Huế
開館時間:7:00 – 11:00 13:30 – 16:30
料金:無料
フエ市から7キロ離れたフードゥオン村にあり、ホーチミン主席がこの村に住んでいたことを記念する旧跡です。
住んでいた家を再現した家屋と、当時の主席を紹介する展示館のふたつの建築があります。
家屋の方では、当時使用されていた質素な家具がおかれています。なかでも主席の父親が学問を教えていたときに使用した古書は昔のベトナム語で書かれており、歴史的な資料にもなっています。
展示館では主席の歴史の展示のほかに、フードゥオン村を説明するパネルが置かれています。
また、付近には主席に縁のある村の礼拝殿や、氏族の祠堂があり、あわせて訪問することで、当時の主席と家族の生活を思い浮かべることができます。